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じゅうmadoでも、お伝えしている「総2階だと、コスト的には有利です。」という理由。
前回、屋根と基礎について解説しました。prev
今回は、外壁についてです。出来るだけわかりやすいように、マス目(ブロック)で図化しているのは前回と同じです。まずは、引き継ぎ。建物平面(上から見たときの家の形と思ってください。)
(A)がいわゆる総2階です。(A)(B)いずれも、マス目の数は同じということで、同じ床面積(建物の広さ)であることを表しています。
(3)外壁
外壁の場合は、平面ではなく、立面。上から見た図ではなく、正面(側面)を見る必要がありますね。
今回は、色ペンで、区別してみました。わかりますでしょうか。(A)は4マス分、(B)は5マス分ということになります。つまり、上の方の平面図(上からみた図)でみていただくと、線を引いている数分と一緒ということになります。
ということで、平面図の外周部分の数を1階、2階とも数えれば、外壁の面積がどちらが多いかということがわかります。外周マスを数えるのは、前回の基礎の解説でも行いましたが、今回は、2階部分もあるので、下図のようになり、辺の数は(A)16(B)18となります。
ついでに、もう少しお話をすると、外壁の場合は、でこぼこが多くなることで、面積が増えがちです。
(C)は1階が「12」、2階が「8」極端な例というか、さすがにこんな形の家はあまりないでしょうけど、全体では、「20」にもなります。でも、(D)の場合は、1階と2階の面積が大きく違うので、屋根や基礎の部分では、差が出ますが、外壁だけでみると、1階が「10」、2階が「6」と、全体では「16」なので、(A)の時と変わらないですね。
さて、いろいろ、書いてきましたが、総2階(きっちり総2階)がお得であることは、間違いなさそうです。ただし、なかなか、希望の間取りを考えて行くと、総2階にならないのも事実です。長く快適に住むためには、間取り(動線)も重要ですし、気分を上げるためにはお洒落さも必要かもしれません。総2階にこだわりすぎて、無駄な空間をつくっているケースもありますので、逆に注意が必要です。
そのため、家づくりには総合的な判断が必要。ここが難しいところでもありますね。