木造の種類ご存知ですか?

家づくりノウハウ

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家を建てたい相談者に「構造の希望がありますか?」とお尋ねてしも、「特に考えていません。」とか、「何があるんですか?」と聞かれることが多いのが現状です。

それもそのはずです。構造の部分は、出来上がった家の場合、見えなくなってしまいます。だから、よくわからないというのも、頷けます。しかし、なんでも良いというわけにもいかないので、住宅で多く用いられている、木造について、ここではお話します。

タイトルで「木造の種類」と書きました。木造だから、木で出来てるってことでしょ!というのは、容易に判断できると思いますが、では、その種類とはどういうことでしょう?木の種類?も、まあ違いがあるにはありますが、それは、ひとまずおいて、「木」ではなく「造」の方、「造り方」の違いを解説します。

大きく分けると、「軸組」と「ツーバイ」。軸組工法=在来工法、とも言います。日本に昔からある建て方なので、在来工法というわけです。それに対して、「ツーバイ」カタカナ表記をしましたが、よく「2×4」「2×6」などと書き、ツーバイフォー、ツーバイシックスなどと読みます。そして、想像がつきましたでしょうか?日本古来のものに対して、こちらは、日本ではなく、アメリカ生まれ。

在来工法=軸組工法、に対して、ツーバイ工法=枠組壁工法 ともいいます。その建て方の違いを表す呼称というところでしょうか。

では、その建て方の違い・・と、ちょっとその前に、ここで使う「部材」の違いをお話しましょう。日本に昔からある建物から、まず、想像してください。「柱」さて、どんな大きさの材料が使われているでしょう。一般的には、断面サイズが、105角(105㎜=10.5cm)、大きいもので120角。それに対して、アメリカ生まれのツーバイ工法は、名前にもある「2×4」材を使用します。これは、2インチ×4インチという意味ですが、実際の材料のサイズは、1.5インチ×3.5インチぐらいで、ホームセンターなどに行っても買うことができます。1インチが約2.5㎝、1.5インチだと計算では、3.75㎝となります。2×(ツーバイ)の材料は、よく38㎜×88㎜と記載されています(88㎜⇒89㎜だったりもします)が、細かいことや計算は参考程度で。

要するには、2×って、使う部材からこの名前になってるんだなぐらいで大丈夫です。

で、柱の変わりになっているのが、2×4(38㎜×88㎜)えっ?小さい!!って思いました?!さっきの105㎜×105㎜の角材と比較したら、どう考えても小さいじゃない!って。実は、ゴメンナサイ。これではちょっと説明不足。実際に、柱のように縦方向に使われている材料のサイズというだけで、柱という考えではありません。

ここで、いよいよ、「軸組」と「枠組壁」工法の違いが出てくるわけです。在来工法が「柱」=「軸」であるのに対し、2×では、「枠を組んで壁をつくっている」のです。その材料として、2×4材が使われているということになります。

いやいや、うちは、2×4じゃなく、2×6だよ。っていう建築会社では、この部分が2×6という2×4より断面が大きい材料を使ってるよ、だから、より丈夫だよってことですよね。105角じゃなくて、うちは、120角の柱を使ってるよ。っていうのと同じ感じですね。

ということで、今回使っている写真は、木造の中でも、軸組工法・在来工法(あるいは、在来軸組工法という人も)でした!さてさて、話たいことは、まだまだたくさんありますが、続きはまた。

なんとなーくいろいろ勉強したい方は、ぜひ続きも読んでみてくださいね。

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